2017年02月 

『官製相場』に騙されないように
 日本の株価は、年末に20年ぶりの高値相場を付けましたが、年明けとともに大幅に下げる乱高下です。証券会社や銀行は国民に株の購入を勧めていますが、日本の株価を誰が操作しているのかあまり知られていません。現在、日本株の最大の買い手となっているのは日本銀行です。日銀は昨年度中に4兆6,000億円を超える上場信託を購入して株価を支えてきました。マスコミも「経済の裏付けのない官製相場」だと指摘しています。それは昨年度の税収が当初の見積りより1兆7,000億円も下回り、急きょ赤字国債を発行したことにも示されています。日銀がそうでもしないと株価の暴落を止められない非常事態だともいえます。一方国債は、日銀に黒田総裁が就任して民間銀行は「国債の保有」を半減させています。銀行が国債を手放すのはマイナス金利政策などで国債を保有するメリットがなくなったからです。国債が民間銀行に嫌われているなか日銀が3兆円も国債を引き受けるなど異例の操作もしています。結局安倍内閣が目指したデフレからの脱却は進まず、株も国債も日銀に買い取らすだけで終わったのです。トランプ大統領は、オバマ氏の政策の大半を廃止すると言明しています。トランプ氏の政策が成功するとは思えませんが「アメリカ第一主義」で自国の利益を優先する政策は日本にも大きな変化を迫るでしょう。
 敗戦から70年、アメリカの指示で動いてきた時代は終わったのです。日本の将来は日本人の知恵と勇気・見識で決めなくてはなりません。厳しいけれど隷属の歴史にピリオドを打ち新しい未来に向かう出発の年としなくてはなりません。
『変化しない社会はない』
 昭和20年代、大学卒の若者に一番人気のあった企業は炭鉱、その次が繊維産業でした。当時、西条・東予市のクラレや富士紡にも1,000人以上の労働者が働いていました。今治のタオルも「ガチャ万」といわれた時代があり、織機がガチャンと動けば1万円の収入になった時代がありました。当時は、自動車産業はあまり人気がなく、日産は労働争議が激しく経営危機に、ホンダは社長の発明狂で従業員は大変でした。しかしその後、炭鉱は廃山になり、繊維産業も本業は10%、食品や化粧品、炭素繊維などにシフトしました。世界はこれからも激しく変わるでしょう。人は時代を選ぶことはできません。経営者はどんな時代が来ようと、従業員と共に社会から必要とされる企業であり続ける努力をしなければなりません。
『物事を自分の目で確かめる』
 人間はなかなか物事を素直に見ようとしません。損得や観念やイデオロギーで考えがちです。カストロと共にキューバ革命を指導したザ・ゲバラという医者がいました。ゲバラは、革命後キューバの外務大臣としてソ連、中国などを視察した後「社会制度を変えても、人間が変わらなければ人々は幸せになれない」といってキューバを去りました。崩壊前のソ連や、北朝鮮、中国の現状を視察して、彼が描いていた理想の国ではなかったからでしょうか。
 江戸時代に、幕府の許可を得て囚人の腑分け(解剖)をしてオランダの解剖書を翻訳して「解体新書」を出した杉田玄白は日本医学に革命を起こしました。福沢諭吉は、社会や物事を自分の目で確かめることに一生をかけた人でした。彼が書いた「学問のすすめ」は、今も人々に読み継がれています。新聞やテレビは真実を伝えているとは限りません。戦時中の大本営の発表はひどいものでしたが、今のマスコミも外国記者から「本当のことを伝えない日本の新聞」という本が書かれているほどです。時代が混迷している現在、自分の目で確かめることの大切さを私は人生を通して痛感しています。公平無私な情報など少ない、それだけに私たちが歴史に学び人間としての見識を高めることの大切さを痛感します。
『音楽が私を支える』社員 野口久美子
 私の生活に音楽は欠かせません。先日、横浜アリーナのライブに行ってきました。当初は家族旅行も兼ねて計画していましたが、調整がつかず松江の友達との二人旅となりました。今回は、ソロデビュー40年の特別なプログラムでロック調のものから切ないバラード、そして、メッセージソングなどで構成されていました。観客の開演前のワクワクした顔や、終演後の満ち足りた表情も愛おしく感じられました。自分の青春時代につまずきそうになった時、大人になって障壁に直面した時も、その時代時代の歌に支えられ歩んで来たように思います。実は、演者の体調不良で横浜の公演が危ぶまれていたのです。その間、多くのファンから励ましと気遣いのメッセージが寄せられました。言葉は、人を勇気づけ癒しもしますが、間違えば深く傷つけることもあります。
 今回、一緒に旅した彼女は、1曲目から号泣しているほど純粋な人です。ライブの感動と共に、彼女のように純粋で優しく、暖かい言葉を発せられる人になりたいと強く思った旅でした。