2017年07月 

『国民の富が失われている』
 日本政府は日銀から借金をしてまでアメリカの国債を購入し続けてきました。それは、日本政府がアメリカ政府に融資しているのと同じです。その金額は150兆円ともいわれる巨額な額です。「世界一借金の多い日本政府が何故。巨額の借金をしてまでアメリカに融資をしなければならないのか?」こうした素朴な疑問をもつ国民は少なくありません。またこの150兆円の金は、これまで1円たりとも返済されていないのです。以前、橋本龍太郎総理が、「アメリカ国債を売りたい」と発言したために総理の座を追われました。以来、日本の政治家で米国債について触れる勇気のある人はいなくなりました。一方、日本国民の個人金融資産は1,700兆円にのぼるといわれていますが、その金は帳簿上の資金で、手元に返ることのない資金も少なくないといわれます。郵便貯金や簡保保険証書として蓄えた預金が、政府の手で道路や橋を架け、学校を建設するために使われています。また、海外の証券投資にも流されています。
 「森友学園」や今治市の「加計学園」の問題のように、国の財産が特定の個人に不当に譲渡された問題も、スッキリした説明はなされていません。国民の資産が大切にされる国でありたいと強く思います。
『脱・公共事業依存の経済に』
 経済には、「公的な経済と民間経済」があります。昭和40年に戦後初めて国債が発行されて以来、公共事業は国債の発行量の増大と共に肥大化してきました。しかし、1999年頃から国の財政が厳しくなり、地方の公共工事への支出が減らされ、最近では公共工事を請け負う企業や職人さんの不足から、予算があっても仕事が出来ない事態が広がっています。日本では行政が公共工事を営み、「公的経済」があらゆる分野で広がっています。政府は国債を発行して事業を行うのが主な仕事になり、国民は、政府は金をくれる役所だと勘違いしている者もいます。そして事業には必ず政治家や役人の思惑がからみます。その場で仕事をする人は、その日の糧になりますが、世の中をよくする建設的な投資にはならず、返せない借金がかさむ悪循環を重ねています。「四国にも新幹線を」と言う声が上がっていますが、特急列車の少ない乗客を見れば、四国新幹線よりもっと必要なものがあるように思われます。
『ローカル線の旅』 弊社 秦智恵美
4月の始めローカル線を乗り継いで、天空の城として知られる竹田城跡、日本三景天の橋立、古都奈良を旅しました。朝6時に壬生川駅を出発、坂出で快速マリンライナーに乗り換え、瀬戸大橋の運転席後の立ち席から瀬戸大橋を眺め、岡山から赤穂線、姫路から播但線、沿線の駅の桜を眺めながら午後1時に竹田駅に到着。バスで20分、さらに徒歩で20分歩き、標高353メートルの山頂に到着です。山城遺跡として全国でもまれな完存する遺跡であり、虎が臥せているように見えるところから「虎臥城」とも呼ばれています。400年ほど前に築かれた石垣群は穴太衆(あのうしゅう)という職人集団が築いたもので、地震が起きた時、その揺れのショックを吸収し崩れなかったと伝えられています。
 穴太衆が築いた石垣は、竹田城のほか同じ兵庫県にある姫路城、滋賀県の安土城にも残っています。雲海に浮かぶ幻想的なシーンが有名ですが、雲海のシーズンは9月から11月で、毎日のように雲海に出逢えるわけではなく、いくつかの気象条件が重なり、放射冷却が起きる早朝にしか発生しないそうで、雲海には出逢えませんでしたが壮大な遺跡でした。2日目は、舞鶴線を経由して京都丹後鉄道で天橋立へ、展望台から竜が上るように見える景色を堪能し、美しい松並木を散策しました。その後、みやこじ快速に乗り、夕刻奈良に到着しました。
 確定申告の頃、吉野山のホームページを見て、「シロヤマザクラを中心に3万本の桜が、尾根から尾根へ山全体を埋め尽くします」というフレーズに心を惹かれ、訪れてみたいと思っていました。しかし今年は、吉野山の開花時期が遅れ、しかも3日目の朝は本降りの雨となり、吉野山は諦めることにしました。雨の奈良公園を散策し、興福寺の五重塔や、雨に濡れた可愛らしい鹿と満開の桜をカメラに収めました。たまたま国立博物館で、奈良時代の仏師快慶の特別展が開かれており、京都の醍醐寺やアメリカのボストン美術館等からも、代表的な作品を集めて展示されていました。端正で繊細かつ力強い作品を見ることが出来、心静かな時間を過ごすことが出来ました。午後1時、奈良を後にし、3日間の「古きを訪ねるローカル線の旅」が終わりました。チャンスがあれば、いつか憧れの吉野山を訪れたいと思っています。