2017年11月 

『敵失と驕れる者久しからず』
 衆議院選挙は自民党の圧勝に終わりました。今回の選挙は多くの教訓を残しました。野球では相手のエラーで味方が得点することを「敵失」といいます。今回の解散総選挙は「森友・加計隠しの解散」といわれました。しかし、野党が分裂という敵失により、安倍政権は救われました。
 また「驕れる者久しからず」という諺があります。小池東京都知事は急遽、「希望の党」を立ち上げ、安倍一強政権を終わらせるといって、民進党と協議し民進党は「希望の党」に合流して、党として候補者は立てないことを決定しました。ところが小池氏は、「民進党を総て受け入れることはしない、私が選別する」と言い放ったのです。このため民進党は大混乱、無所属で立候補する者や、自らの信念を捨て、持参金をもって「希望の党の踏み絵を踏む者」など混迷を深めました。こうした中、リベラルを重視する人々が、枝野氏を中心に「立憲民主党」を立ち上げました。総選挙の結果は、東京都知事選挙で圧勝して注目され、驕りの絶頂にあった小池知事が率いる「希望の党」は、東京でも惨敗し、「立憲民主党」にも及ばない完敗となりました。政治家は言葉が命です。言葉は、その人の思想や人格を表します。人気の絶頂にあった小池氏の人を見下す思い上がった態度が、選挙民の不信を買い敗北したのです。今後、都政の運営にも影を落すことでしょう。なお、政党の支持を示す比例区の得票数では、自民党が35,92%に対し、立憲、希望、共産各党の得票数は41,91%でした。この結果は、国民の暮らしや、日本の将来にも大きな教訓を残していると思われます。
『美しい唇のためには』 オードリー・ヘップバーン
 ローマの休日で世界の映画ファンを魅了したオードリー・ヘップバーンが、子供に読み聞かせた詩の一部です。
美しい唇のためには、親切な言葉を探すこと。
美しい目のためには、他人の美点を探すこと。
スリムな体はお腹の空いた人に食事を分けてあげること。
美しい髪は、子供の手ですいてもらうこと。
人は、自分一人で歩いているとは決して思わないこと。
何人も決して見捨ててはなりません。
助ける人がいたら、自分の手があることを忘れないこと。
人は、物以上に大切に生かされなくてはならないこと。
歳をとると、二本の手があることに気づくでしょう。
自分を助ける手と、他人を助ける手があることを。
『日本の意志では売れない米国債』
 2017年1月の時点で、日本政府は1兆2,315億ドルの外債を保有しています。この内、殆どが証券でその8割が米国債です。1ドル110円で計算しても約90兆円の米国債を持っています。日本政府は日銀から金を借りてアメリカの国債を買い続けてきたのです。これは、円とドルの関係を調整するために、為替介入をしているものですが、日本の介入は全く異なっています。外貨準備は国民の暮らしにも影響しますが、国会もメディアもこの問題を取り上げることは殆どしません。日本政府の米国債の購入は提供したのと同じで、一旦提供した金は、一度も返済されたことはありません。かつて、ある総理大臣が「米国債を売りたい」と発言したため、総理の座を追われました。米国への隷属は外交だけでなく、お金も貢がされているのです。

『監督と経営者の責任』 社員 越智俊介
 愛媛県で64年ぶりの国体が開催されました。先日、テレビでFC今治の特集が放送されました。FC今治は、サッカー日本代表元監督、岡田武史さんが株式の51%を取得してオーナーとなりました。それは「日本のサッカーはこれでいいのか」という疑問に対する一つの答えとして、「日本のサッカーは、代表監督やサッカー協会が作るものではない。クラブから育てる時代に来ている」との結論に至り、当時J1とJ2のクラブからのオファーを断り、「時間はかかるかも知れないが、一から作り上げたい」との思いから、大学時代の先輩がオーナーをしていたFC今治のオーナーに就任しました。この話を聞くと、サッカーのことだけで経営のことは意識していない印象でしたが、インタビューの中で、「全日本の監督時代は重い鉛が背中に乗っており、それを一人で支えているような感覚であったが、経営者になった今は、真綿でじわじわと首を絞められている感覚がある。監督時代なら辞表を出せばよいが、経営者はそうはいかない。従業員には家族がいる、無責任に投げ出せない」と聞き、経営者としての責任の重さを自覚されていることを知りました。先日、今治市内に五千人規模のスタジアムが完成し、岡田さんの人脈を生かして、株主であるEXILEのダンス教室を開いたり、古田敦也さんや松岡修三さんの講演会なども開いたりして、イオンモールとも提携し複合型スタジアムとして活用したいと考えられているようです。これからFC今治が地域と共に発展することを楽しみに見守りたいと思います。