2017年12月 

『フランクル博士の言葉』
 先日、ツイッターで知り合った男に高校生を含む9名の人が殺される痛ましい事件が起き衝撃を与えました。
 日本は毎年2万人以上の人が自殺しています。こんな中で、第二次大戦中、ナチスの強制収容所を生き抜いた精神科医V・Eフランクル博士の言葉を思い出します。博士は「夜と霧」という本で「あなたが人生に絶望しても、人生はあなたに絶望してはいない。あなたを待っている誰かが、何かがある。だから生きるのです」と伝えています。アウシュビッツ収容所で家族全員が殺され、自分も何時ガス室に入れられるか知れない極限の精神状態を生き抜いたフランクル博士の言葉は、私たちに生きる意味を教えてくれます。「可能なら運命を変えるために戦いなさい。不可能なら運命を引き受ける。人間は極限の中でも宿命に抵抗する心の自由がある。目をつむれば、精神は花園に遊ぶこともできる」といっています。今、世界は混沌として明日に夢や希望が持ちにくい時代です。それだけに、「自分は何のために生きているのか、どういう目標に向かって生きているのか」をしっかりと考えていくことが問われているように思います。
『株価と国民の幸せ』
 安倍内閣は、株価内閣といわれるように、株価が上がれば景気が良くなり国民が豊かになる述べてきました。しかし大前研一氏によれば、「日本人の15%くらいしか株を持っておらず、株が上がっても喜ぶ人は少なく、景気の指標にはならない」と指摘します。アメリカでは、資産運用の85%が株式ですから株価が上がれば景気が良くなります。こうした基本的なことを知らないで政府は、株価が上がれば景気が良くなり、国民の所得も雇用も増えるといって日銀に株を買わせてきました。
 また、国民年金、厚生年金の積立金を管理する年金運用機構は現在約130兆円という世界最大の年金基金を保持していますが、債券に71%、株式に24%程度運用していたが、これを、「債券50%、株式50%の運用比率に変えようとしている。国民のために少しでも運用益を高めたいと言うのが理由だが、公務員の共済年金や政治家の議員年金などについては、株式や外国債の運用比率を増やすとは言ってない。下々の年金などは、政治家や役人たちにとって他人事のようだ。労働組合がもっと突き上げたらよいが、大企業は企業年金があってある程度保証されているが国民年金には組合はないのだ」と語っています。
『空き家が蝕む日本』
 現在90万戸から100万戸で推移している新築住宅を60万戸に落としても、35年後には3軒に1軒が空き家になります。総務省の調査では、平成30年には、全国で約2,200万戸の貸し住宅のうち、410万戸が空き家になると試算しています。人口が減少し、経済が成長から成熟期を迎えた日本では、社会構造を転換する必要があります。それでも新築住宅の建設が止まらないのは、政府が経済対策のため税制や給付金の面で新築住宅の着工を促進している為だといわれます。住宅建設は日本経済に大きな影響を与えています。木材やセメントなどの住宅資材が売れ、工事をする職人さんの給与などが生まれ、波及効果は2.11倍もあるとされています。3,000万円の住宅が売れると6,300万円の波及効果があるというのです。しかし、新築住宅の査定は25年で評価はゼロになります。地価については、都心の場合は別ですが中心部から離れると地価は下がっており、ローンを抱えて苦しむ場合も想定されます。国策としてドイツでは新築を規制しリノベーションやリフォームに力を注いでいるといわれています。

『事務所のリフォーム』 社員 秦 智恵美
 事務所のリフォームが完成しました。訪れたお客様から「明るくなったね」「広くなったね」といっていただくと思わず顔がほころびます。初めの頃は、よその家に来たようで落ち着かなかったけれど、今はスタイリッシュな仕上がりの事務所に出勤してくるのが毎日楽しみです。リフォーム前は、靴を履き替えるのは面倒だと思っていましたが、タイルカーペットの床の感触は歩いても感触が良くて、お預かりした書類を整理する時も床の上で作業が出来、効率的になりました。また二階へ書類をまとめたことも、皆で保管場所を共有することが出来、階段の昇り降りがデスクワークの合間の軽い運動になっています。固定観念を捨てた柔軟な発想の大切さを改めて感じました。何度も打合せに来てくれて私たちの意見を聞いていただき、理想的な空間を作ってくれた工務店の方々の仕事ぶりに、「職人さんてすごいなあ」と感心しました。また、多くの先生の知人に机の組み立てや引っ越しのお手伝いをしていただき、ありがたかったです。そして、様々の素材選択を女子職員に任せてくれた先生にも感謝します。これからもスッキリした空間で、外観の明るさに負けないように、明るく心のこもった対応ができるよう、皆で協力してゆきたいと思います。