2018年10月 

『災害に強い日本の国土を』
 すっかり秋の気配になりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。台風24号は140年に一度という猛烈なものでした。高潮で関西空港の滑走路や地下の配電施設も水没し、空港機能が一時的に麻痺しました。また北海道を襲った震度七の地震は、札幌市南東の丘陵地帯の山が崩れ、多くの田畑と住宅を押し潰し、市街地を液状化させ道路や住宅を破壊しました。しかも北海道は、一斉に停電して市民は「電気も飲み水もない」生活を送りました。九州・四国・広島・岡山では豪雨により甚大な被害が出ました。今も被災した地域に救援の物資やボランティアの支援が寄せられています。被災地の人びとの暮らしの再建は急務ですが、今回の自然災害の教訓に学び、日本列島を災害から守れる強靱な国土にしなくてはなりません。日本は人口の7割以上が都市に集中しており、一方、地方は過疎が急速に進んでいます。東京等の大都市は、海面を埋め立て数十階の高層ビルを建てていますが、今回のように北海道を襲った規模の地震が起きれば大変な惨事になります。日本には過去に作られた地域図があります。川や沼地を埋め立てた地盤の弱い場所も分かるといわれます。この際、安心して暮らせる居住地は何処にするか、電力や水など生きるために必要な物資は、大企業に依存するのではなく、地域の住民の手で作るシステムに変えることも必要です。ドイツ等では、そうした新しい経済システムが始まっています。
『安倍総理が進める日本』
 自民党総裁選挙で安倍氏が総裁に選ばれました。自民党員が選挙で決めるので、国民に選挙権はありません。しかし、国の最高権力者を決めるので、今後の暮らしにも大きな影響があります。安倍総理は、総裁選後に記者会見を行いました。「内閣の骨格は変えない」「年金の受給開始を70歳に引き上げる」「3年以内に大規模金融緩和の出口に道筋をつける」等と話しました。これらは、国民生活に大きな影響を与えます。年金は高齢者の生活を直撃します。政府は大量の国債を刷らせ、株式や社債を日銀に買わせましたが、これを売却すれば市場は本格的な下落が始まります。安倍政権が過去に進めた政策のツケを国民の犠牲で始末することはお断りです。トランプ大統領の要求で大量の武器を買ったり、行政の無駄遣いなどを先ずは改めるべきです。
『俺の考え』本田宗一郎
 本田技研の創業者、本田宗一郎さんが「俺の考え」という本を書かれています。本田さんは、素晴らしい発明家、経営者にしても人間味豊かな人生の達人でもありました。「人間は、見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵が有るが、その内試すという知恵が人を感動させ、自分の本当の身になる知恵だ。人生には信用とカネの天秤棒がある。カネが欲しいと思ってカネの方へ支点を近づけると、カネは上がるが信用はガタ落ちだ。信用の方へ支点をもっていけば、信用は上がるがカネの方は下がる。両方高めるには支点を上げる、すなわち自分がよく勉強して実力を養うしかない。企業は皆に納得してもらえる製品を造ることが大切だ。嘘を言わない妥当な経営をすればカネは生まれる。言葉は便利なものだが、信頼のない言葉は百万遍しゃべっても無駄になる。経営者にとって大事なことは、目まぐるしく進歩する時代においては、アイデアが資本力より重要だ。若い人の自由な頭脳を生かし育てよ。」

『人生の方程式』稲盛和夫
 人が成功するのは「考え方」「熱意」「能力」が必要です。能力は天賦のもので、自分ではどうすることも出来ない。しかし、努力と熱意は人によって異なるが、自分の意志で決まるものです。人格と理念、つまりその人の哲学、これが人生を左右する最も重要な事です。そして最大の壁は自分自身の心です。最も偉大な能力は、自分自身に打ち勝つ能力です。一番大きな障害は、安逸を求める自分の弱い心です。人間は本能と理性の両方を持って生まれています。本能は、自分と家族を守るために必要です。同時に本能を抑える理性も重要です。家族を守るためにお金を稼がなければなりません。しかし、働くことは給料をもらう以上の何かがある、働くことは精神的満足を与えてくれ、人生の新しい意義を見つけてくれることもあります。もし義務感だけで仕事をするなら、それは辛いものだけになってしまうし、義務感だけで何年も働くのは耐えがたいことです。成功する人と失敗する人との違いは紙一重です。その違いは粘り強さ忍耐力です。これは経営者でも同じです。成功を収めた経営者に共通するのは、自分の仕事に惚れ込み使命感を持っていることです。自分を高めたいと思うなら謙虚になり、学ばなければなりません。学ぶとは誠実を胸に刻むことです。