2019年01月 

新年あけましておめでとうございます
平成最後の一年の初めに
平成になって31年、今年から新しい年号を迎えます。
昭和史を書いた半藤一利さんは「歴史とは、私たちの祖父がどんな国家観や世界観を持って生きたか、何を目指し、何を改革しようとしたのか、何に殉じようとしたか、その物語だ。歴史は鏡だ。その鏡を見ることで現代のあり方を見つめ、自分の顔の歪みを治すことが出来る。」と言っています。明治維新は徳川幕府を終わらせ、天皇を中心とした近代国家を造りました。アメリカ等から開国を迫られ植民地にされるのを恐れたからです。明治政府は「富国強兵」を国是に全力を注ぎました。その結果、軍隊が強大な力を持ち、朝鮮半島を植民地にし、満州に傀儡政府を造り中国への支配を目指します。その結果、米英と対立し大東亜戦争となり悲惨な敗戦を迎えました。日本は、あの戦争で多くの都市が焼かれ、310万人の命が失われました。敗戦から70年以上が過ぎ、現在戦争を体験した政治家は殆ど居なくなりました。憲法を変え戦争の出来る国にしようとする動きも露わになり、軍事予算も急増しています。
世界は今、混迷を極めています。米・中の貿易戦争が世界経済に暗い影を落とし始めています。イギリスのEU離脱・ドイツ・フランス・イタリアなど、ヨーロッパを支えた国々が「移民問題や貧富の監査」で揺れています。この混迷を治められる政治家は見当たりません。私たちは、歴史に学び、世界の現実を確りと見つめ、再び国民が戦火に巻き込まれないよう努力しなくてはと強く思います。
『日本が売られる』 堤未果
最近読んだ本で衝撃を受けた本があります。堤未果さんが書かれた「日本が売られている」という表題の本です。マスコミが「森友問題や加計学園、オウム教団の死刑問題」等に目を奪われている隙に、重要な国民の財産が外国資本にただ同然に売られていることを深い調査を元に伝えています。「水道事業法・農地法・土地所有法・種子法・流通・教育・福祉・医療」など国民生活の基礎となる法律を解体し、外国資本に売り渡す法律が次々に成立している」ことを深く分析され告発されています。例えば今、私たちが何気なく呑んでいる水道水はそのまま呑め1人しか呑めません。20世紀は石油を奪い合う戦争だったが、21世紀は水を巡る戦争になるという学者もいます。そして水は石油以上の巨大な市場となるといわれます。今、日本の水道管の一部は既に耐用年限を過ぎ改修が迫られているが、過疎地の自治体には資金がない。そのため政府は水道事業に民間の力を参入させるため水道法を変えたのです。1980年代にシカゴ大学のミルトン教授が「4,000億ドルの市場、水ビジネスに投資せよ」との呼びかけで、国際的な金融機関は水道事業の民営化を債務国への融資条件に入れました。彼らは北米から欧州諸国、南米、アジア、アフリカ、等の先進国や途上国の水道事業に乗り出して居ます。しかも水道事業だけでなく、「医療・農業…教育」など民営化の波は国際金融資本の力を背景に世界に広がりつつある。土地取得法の改正で外国人の土地取得も可能となり、既に北海道などではかなりの土地が中国人や海外の資本に買われています。是非それぞれの分野の方はこの本を一読され、関係業界で対策を協議されるよう希望します。
『名城を訪ねて』社員 千田みすず
今年、我が家では6つのお城に行きました。歴史に興味のなかった私たち家族のお城巡りについてお話しします。満開の桜を求めてドライブがてら花見に出かけ高知城の天守に上り、そこで高知城が現存する12の天守の一つである事を知りました。というより江戸時代以前から現存している天守は12しか無いことに驚きました。江戸時代の「一国一城令」明治時代の「廃城令」戦争中の空襲などで失われ「弘前城・松本城・丸岡城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城・備中松山城・丸亀城・松山城・宇和島城・高知城」の天守のみが現存しているのです。この「12しかない中で四国に4つのお城がある、それは是非見たい」そんな思いで近くのお城から機会あるごとに訪ねています。その後、日本100名城まで範囲を広げ楽しんで居ます。先週は紅葉の津山城へ行きました。天守・櫓などが破却された城で、ガイドブックにも大きく取り上げられていません。しかし、実際に70棟もの櫓が建ち並んでいる様子が写真や絵画に残っています。「もし現存していたら城下町の津山の町はどんな風であっただろうか」と想像します。私たちは、お城に興味を持つと同時に、歴史を学んでこなかった事への後悔も大きくなっていきました。もっと勉強していれば違った見方が出来たのではないかと思います。それでも親子3人とも、次のお城の候補は決まっています。薄っぺらですが、一生のうちに1つでも多くの歴史に触れられるよう、これからも私たちのお城巡りの旅を続けたいと思います。