2019年04月 

『確定申告を終えて思うこと』
確定申告期が終わると桜が開き始めます。平成最後の確定申告が終了しました。個人事業主の皆様は申告を済まされてホッとされていることでしょう。今年も私たちの事務所から、所得税だけで1,000件以上の申告書を提出させていただきました。政府は今年10月から、消費税を10%に引き上げるといっています。今の経済情勢の中でこれ以上消費税を上げると、日本経済に大きな打撃となります。日本経済は「政府の支出・企業の投資・輸出・国民の消費」の4つで成り立っており、この中で「消費」が6割を占めて、日本経済のメインエンジンです。消費が拡大すれば経済は成長し、消費が冷え込めば、経済も瞬く間に冷え込みます増税は、消費に冷や水を掛けるものです。安倍内閣が「デフレ脱却」を叫び日本銀行に大量の円を刷らせて来ましたが、景気は一向に回復しません。日本は「敗戦の廃墟」の中から立ち上がり、世界第二の経済大国に駆け上がり、「世界の奇跡」といわれた頃もありました。しかし、1990年代から現在に至る長期の停滞を引き起こした原因は、「消費税不況」だと指摘する学者もいます。特に1997年に消費税を3%から5%に引き上げた頃から「国内総生産」の伸びは止まりました。「高齢化社会で社会保障費が増えるから消費税を上げざるを得ない」といいながら、一方で国際競争に備えるために必要だといい、法人税は43.3%から30%に、所得税は75%から40%に引下げてきました。かつて両税で40兆円余りあった税収が、20兆円くらいにまで減っています。そしてこの穴埋めに、毎年20兆円の国債が発行されています。ある経済学者が、「政治とはベールを剥がせば、誰から金(税金)を取り、何に使うかを決める仕事だ」と述べたことを思い出します。現政権が進めてきた政治は、国民の暮らしや未来を守る政治ではなさそうです。80年代から現在に至る消費税と法人税、所得税等の総税収に占める割合の推移を見ると、1997年までは、法人税の方が消費税より圧倒的に高い水準でした。法人税のシェアは約3割、所得税は約4割程度で推移していました。一方消費税の方は、5から10%程度でしたが、この関係が大きく変化しています。現在、国税に占める消費税の割合は。24.4%と、世界で最も高いスウェーデンの18.5%よりも高くなっています。法人税は低くなり、消費税とほぼ同程度まで低くなっています。大企業が払っていた減税分を、一般の庶民が肩代わりすることになっているのが現実です。
『奈々子に』 吉野弘
赤い林檎の頬をして 眠っている奈々子 
お前のお母さんの頬の赤さは 
そっくり 奈々子の頬にいってしまって 
ひところのお母さんの つややかな頬は少し青ざめた
お父さんにも ちょっと 酸っぱい思いがふえた 
唐突だが 奈々子 
お父さんは お前に 多くを期待しないだろう
ひとが ほかからの期待に応えようとして 
どんなに 自分を駄目にしてしまうか
お父さんは はっきり 知ってしまったから 
お父さんが お前にあげたいものは
健康と 自分を愛する心だ 
ひとが ひとでなくなるのは
自分を愛することをやめるときだ
自分を愛することをやめるとき
ひとは 他人を愛することをやめ
世界を見失ってしまう
自分があるとき 他人があり 世界がある
お父さんにも お母さんにも
酸っぱい苦労がふえた
苦労は 今は お前にあげられない
お前にあげたいものは 香りのよい健康と
かちとるにむづかしく はぐくむにむづかしい
自分を愛する心だ
『夫と妻』永六輔
10代の夫婦は、セックスで夫婦
20代の夫婦は、愛で夫婦
30代の夫婦は、努力して夫婦
40代の夫婦は、我慢して夫婦
50代の夫婦は、あきらめの夫婦
60代の夫婦は、お互いに感謝の夫婦
異論のある方も多いと思いますが、男と女が愛し合い、共に暮らすことになっても、決して平坦なものではありません。好きになる事は簡単ですが、好きで有り続ける事は難しい。といわれます。また、恋と愛は少し違うと言われます。恋している時は、アバタもエクボに見えますが、恋が冷めると欠点が目につきます。本当の愛情とは、欠点も含めて、男女がいたわり合う事だと思います。どうか、「君と」、「貴方と」、巡り会えてよかった。二人が晩年になっても、そういえるようになってください。