2019年09月 

『「核なき世界」の願いは虚しく』
広島と長崎で、今年も「平和記念式典」が開かれました。被災地の市長は、核廃絶の願いに反して、米・ロの核廃棄条約が失効し、核の拡大競争に逆もどりしていることに深い憂慮を訴えていました。また長崎の被災者を代表して、山脇さんは「安倍総理にお願いします」と名指しで、米国を始め核保有国に核廃絶を強く働きかけるよう求めましたが、安倍総理は「核兵器保有国と核兵器を持たない国の橋渡しをする」といって、国連が2017年に採択した「核兵器禁止条約」に日本が調印することを拒み続け、被爆者の心に虚しさが残りました。
『新しい「市民電力」で未来を』
福島原発の事故後、ドイツ政府は原子力や化石燃料ではなく、再生可能なエネルギーによって2050年までに8割の電力を賄うことを決めています。再生可能エネルギーを使用することで、ドイツの電力コストは格段に安くなります。初期投資を除けば太陽光も風力も費用はほぼゼロとなり、ドイツの生産性は劇的に向上します。太陽からも風からも請求書は来ません。これから25年で、世界は誰もが再生可能エネルギーへ転換して行くでしょう。
その一方で日本は、福島原発の事故後、放射能によって故郷の村を追われた人が多数います。被災者は損害賠償を求めて福島地裁に提訴していますが、東京電力は「和解案」を拒否し続けています。自治体が民間の有志と協力して「自治体新電力」が各地に創られています。「再生エネルギーの普及や、エネルギーの地産地消による地域活性化の担い手」として期待されていますが、大手電力会社は、こうした民間電力を潰すために、敢えて電気料を引き下げ「新電力の経営を破綻」に追い込もうとしています。このため、島根県の益田市などは、「市民電力」の設立を断念させられています。ドイツでは、新しい電力は大手の電力会社ではなく、日本の農協のように地域の住民が出資して「電力会社」を設立し、村の電力を賄い、余った電力は他の村に売電する方式が採られています。日本も「原子力村や大手電力会社」の専横を何時までも許していては世界から取り残されます。国税収入の半分近くを石油などの輸入に使っている日本の政治を、「地産地消」に切り替え故郷で活き活きと暮らせる国にしたいものです。
『鳥は飛ばねばならぬ』 坂村真民
鳥は飛ばねばならぬ 人は生きねばならぬ
怒濤の海を 飛び行く鳥のように
混沌の世を 生きねばならぬ
鳥は本能的に 暗黒を突破すれば
光明の島に着くことを 知っている
そのように人も 一寸先は闇ではなく
光である事を 知らねばならぬ
新しい年を迎えた日の朝 私に与えられた命題
鳥は飛ばねばならぬ 人は生きねばならぬ
故郷は遠きにありて思うのも?社員 岡田嘉奈子
春の連休を利用して関東から帰省した友人が、ふるさと西条をネット検索で案内してくれました。まずは南岳山光明寺。歴史あるお寺の門をくぐると、2000年建立の本堂。水の都にふさわしく湧き水に浮かぶ木とガラスを組み合わせた造り。県外や外国からの観光客もちらほら。内装は近代的でモダンな空間で美術館のような雰囲気。歴史ある御本尊が近代的な本堂になじんでいるのは、さすが世界的建築家である、安藤忠雄氏センスでしょうか。ライトアップされた時にもう一度訪れたいものです。
続いて藤棚、今年は長福寺が良いらしいとの情報。多賀公民館のお隣、白い砂利の境内には姫金魚草が群生。パステルカラーで彩られた素敵な空間でした。もちろん藤の花も満開。一眼レフを持った男性とご住職の会話に聞き耳を立てると、先代の頃にはもっと藤の房が長く、近年は気象の変化や木の老朽化でご苦労なさっている様子。先代にはまだまだ敵いませんという住職の隣には、後を継がれるのであろう息子さんもおられて、代々受け継がれているものを守る尊さに触れることができました。最後に小松法安寺の千本ボタン。こちらは一足遅く見頃を過ぎていましたが、「今日でなければ会えない一輪がありますよ」と快く迎えてくださいました。遅咲きの蕾も沢山あり、1,000本とはいかなくても100本近くの花が咲いていました。飛鳥時代に建立された県最古の寺院遺跡。悠久の時の流れに思いを馳せ、「石鎚の山並みに弘法大師が見られますよ」と、雄大な景色に故郷の素晴らしさを再認識しました。身近なところに趣のある名所が多くあることを、故郷を離れた友人から教えられたひとときでした。