2020年09月 

『猛暑の夏に考える』
今年の夏は40度を超える猛暑が続き、熱中症で病院に運ばれる人も多数でました。この猛暑は日本だけでなく世界中で大問題となっています。世界の科学者も、この深刻な問題に人類がどう対処するかを訴えています。「私たちが、地球に住めなくなる前に」「地球に住めなくなる日」等の著書も出版されています。米国研究機関の副編集長が書かれた「地球に住めなくなる日」では「殺人的な熱波、大きな山火事、大洪水、気候崩壊は未来の話では無く、既に進行しており、今、手を打たないと地球に住めなくなる日が来る。今世紀末に海面は2,4メートル上昇する恐れがある。インドネシアの首都ジャカルタは完全に水没するだろう。温暖化がこのまま続けば、2050年までに世界で1億4,000万人の気象難民が発生する。私たちの孫の時代に世界が何処まで変るかを決定づけるのは今から数十年である」日本は現在も、石炭火力発電を継続し、原発発電も主要電源の一つにしています。しかし世界では石炭火力は殆ど廃止しており、東京電力の原発事故以来、ドイツは原発廃止を決めました。子供や孫たちが安心して暮らせる地球を残すことは私たちの使命だと思います。
『軍隊を持たない国 日本』
第二次世界大戦以後、戦争に勝っても新たな領土を植民地として奪うことは出来なくなりました。軍隊を維持する費用は大変な費用ですし、殆ど中身は公表されないことが多いのです。しかも軍隊は武力装置を持っており、戦前の日本は、軍隊の同意がないと内閣は方針も決められなかった。日中戦争の発端となった盧溝橋事件は、日本軍が仕掛けた事件でしたが、当時天皇陛下は、事件の原因を調査せよと命じたにも拘わらず陸軍の反対で調査にならず、総理大臣が辞職に追い込まれました。また軍隊の反乱で、政治家が暗殺され、陸海軍の大臣が同意しないと予算も成立しないなど、議会制度も軍隊の意のままにされていました。敗戦によって「主権在民・平和主義」の憲法が成立しましたが、現在は、戦争を知らない世代の政治家で、国民が確りしていないと、自衛と称して軍事力を増強し、戦前の悲劇を繰り返しかねません。
『夢と勇気と少しのお金』
映画俳優のチャーリー・チャップリンの有名な言葉に、「人生に必要なもの、それは夢と勇気と少しのお金だ」と。ナチスの迫害を嫌ってアメリカに渡り、数々の名画で、世界の人々に笑いと勇気を与えたチャップリンが、映画「ライムライト」の中で語った言葉です。現在コロナの感染が広がる中で、世界中が苦悩している時、明るい未来に向け夢と希望を人々に与えたチャップリンの言葉が思い出されます。コロナは、人々が動けば感染が広がる。動かなければ経済が止まるという状況で、経済回復への期待がどんどん遠のきます。東京医師会は「総理が逃げ回るのでは無く、国会を開いて政治の責任を果して欲しい」と、不満を述べていますが、アベノマスクや企業への支援金の配布も、特定の利権団体を介在させるなど、国民から余り歓迎されていません。商工会議所などからは、「地域の企業を一番よく知っている我々に任せてくれたら、困っている企業に早く届けられる」との声も聞かれます。暫くは混迷が続きますが、「夢と勇気を持って」新しい未来を切り開く為に頑張りましょう。
希望の力社員 千田みすず
この夏は東京オリンピックが開催されるはずでした。私自身、延期は残念に思いましたが、バドミントンの桃田選手は「延期に伴い、しっかり練習に取り組み、感謝の気持ちを結果で表したい」と語っています。彼は、幼いころから順調な活躍ぶりでしたが、リオ五輪直前の違法カジノ問題で代表入りが消え、無期限試合出場停止処分を受け、処分解除後は2年にわたり世界ランキング1位に君臨し続けています。謹慎期間を経た彼は以前と違い、マナー面でも世界から賞賛されています。常に感謝の言葉を口にすることが印象的です。1月の交通事故で大けがを負いましたが、今では100%の状態で練習できていると明かしています。水泳の池江選手は「逆境から這い上がるには希望の力が必要」と語っています。来年の五輪開催も危ぶまれる中、アスリートから勇気と感動を貰っている私は、彼らの輝く姿を見たい、そんな希望を持たずにはいられません。私にとって彼らこそが希望の力の一つです。